2004~2013.9★野外スケッチを始めた最初の約5年間は、ワタシにとって第1シーズンであります。
・お題
いつかは旅スケッチ…
旅先でサラリとスケッチする…ってのに憧れて始めた水彩スケッチ、この気持ちわかるでしょう、答えはきっと奥のほう…
スケッチを初めたころの絵は、お見せするのも恥ずかしいグダグダです。画像、残ってないのが幸いか? 現物もどこにしまいこんだのか、わかりませんです。
いろんなことを思い出します。その中で大失敗をやらかしてます。絵にまつわることで妻にイヤな思いをさせたのです。なぜそのときそうしたのか、ここで紹介できるほど整理できてないのでこのことは胸の内に収めておきます。ひどいのは当時、傷つけたことに気づいてなかったことです。今頃になって気づくそんなバカなワタシです。
スケッチの方はハガキやF0の小さなモノから描き始め、少しずつサイズを大きくしました。F3を1枚描くのに4時間以上かかり、旅先でサラリと…なんてとんでもないことでした。思うように描けずにもがいていたような、今から見ると無かったことにしたい…てなことです。
技法書も買いました。奥津国道先生の".水彩画プロの裏ワザ"が出たころでしょうか、水彩画に関する本がたくさん出版されるようになりました。そのころ参考にしたのが…青木美和先生、山田雅夫先生など、読んだときはコレだと思いやってみます。
にじみやぼかしを活かす描き方、モノクロスケッチ、15分スケッチ…などにトライしてました。でもうまくいかないことがほとんどです。
そんな時、佐々木悟郎先生の講座が大阪であって参加しました。この講座がその後、ワタシ描き方を変えました。
☆そのときのことをふりかえって…
少し外で描くことに慣れた頃、技術的に慣れたというより気持ちの方かもしれない…いろいろな写生会に参加し始めます。
初めての写生会は大阪を拠点とする日曜画家協会で大阪の箕面というところでした。やっぱ初めてのことはワクワクもあったけどドキドキの方が大きくて、初めてのワタシに協会の方が大丈夫だと声をかけていただいたのが嬉しかったですね。
今はエラそな顔してスケッチしてますが、そんなころもあったのです。
あとよく参加したのはホルベインのエンジョイスケッチ会、中條先生のみどり倶楽部…他いろいろな写生会に出かけては学ばせていただきました。
成安造形大学に務める友人が、学生だけでなく一般の方も参加できる公開講座として写生会を始めてね、それに誘ってくれて、これもワタシを後押ししてくれました。野外スケッチが10年以上続いたのも、この友人のおかげです。
ブログ スケッチで会いましょう
SNSが一般的になって来たころmixiを始めます。そこでは水彩スケッチのこととワタシのもう一つの引き出し、大林宣彦監督にまつわるアレコレを発信してました。大林映画で長年美術監督を務め、早くにお亡くなりになったと薩谷和雄氏のことを語りました。
mixiを通じて新たな絵友人にも出会い、そして2009年に最初のブログ、FC2版”スケッチで会いましょう”をスタートさせます。
写生会に出かけ、一人で出かけ友人と出かけ、毎週のようにスケッチし、それをブログにあげる5年間、それがワタシの第1シーズンでした。
旧ブログ
*このブログ放置してたら正しく表示されなくなってました。原因不明、見づらいと思います。
翳り
何が楽しかったのでしょう?
シンプルに描くことが楽しかった。
人は描くことが好きなのです。
描くことがキライだという人は、他人と比べて自分の絵はダメだと思ったり、自分の思うように描けなかったり、他人から絵を否定されたり、ネガティヴな経験を積み重ねたきたのではないかと思うのです。
小さな子どもが夢中になってお絵描きする姿を思い出してください。誰もが経験したことのある楽しいお絵描きの時間です。批評されずに誰かと比べることなく描くって楽しいのです。
ただ人には向上心てなモノもありまして、それはコンプレックスとセットになり、だからこそ成長するバネにもなれば人や自分を否定するネガディブな気持ちに陥ったりすることもあり、なかなかつき合いが難しい感情です。そのつき合いがうまくいかないと絵に限らずいろんなコトが嫌になるのかも…って思うのであります。
人との出会いが楽しかった。
外で描いてるといろんな方、いわゆるギャラリーさんに声をかけられます。スケッチする方の中にはギャラリーさんが苦手な人もいます。見られるのが恥ずかしい、集中して描きたいのにジャマされる。見るだけでなくアレコレと望んでもいない講釈聞かされてうっとうしい…などの理由でね、ごもっもです。その気持ちわかります。
まあ能天気なワタシは、そんなやり取りをワリと楽しんじゃうのです。 またネットもありがたいです。描いた絵を見ていただくことができて、そこからリアルな絵友だちもできるのですから…
・・・・・・・・・・・・
そんなこんなで描き続けてきたのですが、ジワリと翳りが見えはじめました。
描くことが苦しくなってくるのです。
こっちも見てね…