徒然スケッチ紀行 ☆ 雪景色スケッチに行く
2021.12.17 sketch-oumi-snowscene
・お題は…
雪景色スケッチ
△ 滋賀 湖北へ
雪景色を求めて滋賀の湖北を目指しました。
出発のとき大阪はよく晴れていました。雨、雪の気配はありません。京都を過ぎ、大津に入ったとたん空は暗くなりうっすらと雪がつもってきました。
さらに北上すると近江八幡あたりからドンドン雪が深くなります。
乗っている電車は換気のため一部窓を開けていて、そこから雪まじりの冷気が吹き込みます。
寒い…
水彩で風景スケッチ…
△ ファブリアーノ 205×282mm 水彩
降りたのは米原駅から二つ東へ行った近江長岡駅、降りしきる雪の中、散策です。
この辺りの川沿いにスケッチポイントがあると聞き、行ってみると確かにイイ感じです。
でも雪をしのげる場所がなく傘を片手に描きます。
スケッチ俳句…
ここで一句、へなちょこ俳句17音の言葉遊び
これでもかとの雪、世界はモノクロ
暖かい室内から窓越に雪景色を描いたり、雪が止んでる中ならいいけど、雪が降る現地での水彩スケッチはハードル高く、それなりのスキルが要求されます。
防寒防水対策はもちろん、雪は雨と違って無風であっても横から舞り降ります。傘をさしても小さな軒下でも画面に雪がくっつくのです。まあ少しぐらいなら面白いにじみが出来てこれもOKですが、とにかく絵の具が乾かないのです。
乾かないから透明水彩の淡い色から重ねて塗って…なんてことはやってられません。
ワタシはバーナーを使って乾かしますが、それでも時間がかかります。にじみやぼかしなど水を多く使うことや重色はできるだけ避けて描くのです。
となると少ない手数で一発で色を置かないといけない…これって透明水彩では難易度高い描き方です。
荷物の置きどころにも困ります。このときは荷物背負って傘を片手に立って描きました。このスタイルで描くにはそれだけの道具立ても必要です。
さらに時間がかかれば寒さで体力も消耗します。時短スケッチです。
で、ここまで読んだあなた、雪景色スケッチなんてとんでもない自分にはできないと思うでしょう。でも大丈夫、なんとでもなるし、ここまで苦労してでも描きに行きたくなる魅力が雪景色にあるのです。
それに雪景色は描くところが少ないから、いつもより速く描けるし、なによりも景色が素晴らしい。
醒ケ井駅のホームで描く
△ この景観を描きます。
ひと駅戻って醒ケ井に来ました。駅のプラットホームで小さな水彩画を描きます。ホームの大屋根の下なら描きやすいなあ…
水彩で風景スケッチ、13分…
△ ホワイトアイビス 118×230mm 水彩
スケッチ俳句…
ここで一句、へなちょこ俳句17音の言葉遊び
プラットホーム旅のはて積もる雪
醒ケ井、地蔵川で描く
△ この景観を描きます。
醒ケ井は何度か来たことがあります。軒下で描けそうな場所を見当つけて行ってみました。
水彩で風景スケッチ、34分…
△ ファブリアーノ 190×420mm 水彩
数年前、横構図で同じ場所を描いてます。そのときは真夏でした。
スケッチ俳句…
ここで一句、へなちょこ俳句17音の言葉遊び
居醒の清水に氷晶浮かび消え
それにしても雪景色スケッチ…なんて気楽なことしてますが、それぞれの地域で雪の被害が出ませんように…
WC事情
近江長岡駅トイレは駅舎の外にあります。醒ケ井は駅と醒井宿資料館にあります。
…おしまい