スケッチ用具、道具の紹介★シーズン3で大活躍のハーフサイズのスケッチブック、こうやって作ります。
・お題は…
水彩紙、ハーフサイズのスケブ
水彩紙のこと…水彩画を描くならホントは水張りがいいのだけど毎週のようにスケッチするワタシにとってはめんどうです。それに1日に数枚描くことあるから何枚もパネルを持ち歩くのはたいへん…かと言って普通のスケブは重い…
てなことで軽量化したブロックタイプのスケブを使っています。
で、シーズン3でよく使うようになった細長い水彩紙はこうやって準備してます。
ところでブロックタイプって知ってますか?
スケブをカット
1 水彩紙を用意
画像はF6サイズのブロックタイプ水彩紙コットン100%のアヴァロンです。これをキンコーズというサービスショップで裁断してもらいます。
2 下準備
表紙をめくり、水彩紙を台紙からまとめてナイフで切り離します。
切り離した水彩紙…画像では分かりにくいです。
後で表裏がわからなくなることもあるので、切り離したとき裏側に印をします。
3 裁断
ここからはキンコーズの方に裁断してもらいます。
カットするサイズを係の人に説明します。ここでは半分にカットしていただきました。
ちなみに1カット¥100、お財布にやさしいキンコーズです。
F6サイズの半分は159×410mm、ワンカットでOKです。
キンコーズの裁断機は最大440mmまでしか裁断できません。で、440mmを越えるF8は2回カットして190×440mmにしていただうてます。
・半分にカットした状態
4 台紙に貼りもどす
ブロックタイプに使われている台紙は厚みがあってキンコーズでも、カットするのは断られます。紙が厚すぎて裁断機の刃がこぼれるのです。それで台紙は自分でカッターで切るのですが、これがけっこう疲れます。
のでので…台紙は5mm厚のスチレンボードで作ることにしました。スチレンボードならカンタンに切れるし厚紙の台紙より軽くて持ち運びに便利です。
・半分にカットした台紙&表紙
画像はスチレンボードをカットして、半分にカットした表紙をテープで貼りつけたモノ。そしてブロックタイプのスケブは12シートが標準ですが、12枚も水彩紙を持ち歩く必要はないので6枚だけボードに貼りつけてます。
台紙を厚紙からスチレンボードに代え、水彩紙の枚数を減らすことで、かなり軽くなりました。
・水彩紙を6枚ずつ分けた水彩紙
5 貼り付け
台紙に貼りつける作業は、始めに表紙、水彩紙、台紙を重ねて一緒に周囲をクリップで留めます。そして周囲をノリづけします。
本でいう背表紙にあたるところはこの状態ではノリづけできないので、後にします。
・クリップ留めしたところ…
台紙に水彩紙を貼るとき、表裏をまちがえないようにね。
貼りつけるのにはフエキノリを使ってます。これは日本画やってる人から聞いたのですが、日本画で裏打ちするときフエキノリを使うそうです。不純物の少ないこのノリなら用紙の経年劣化の心配はないようです。
・フエキノリ
ノリづけするとき、必ず一ヶ所、ノリをつけないこと。ナイフなどではがすときのスキマを作ることをお忘れなく。
ここポイント、試験に出ます。
・ノリづけするよ
画像は別のスケブ、モンバルキャンソンです。
ピンぼけは、ご容赦くだされ。
指で糊づけします。
スケブの小口にノリを塗っては、となりのクリップを外して…
塗ったところを留める。
クリップを外したところにノリをぬる…これを繰り返してぐるっと1周する。
塗り方にもよるけど、ワタシは2周して一旦乾かしもう1周します。
くり返しますが必ず一ヶ所ノリを塗らないこと、ここ試験に出ます。
間違って全部ぬっちゃった…って凡ミスはアルアルで、全部ノリで固めると"紙"はがせません。
間違って全部ノリで固めたたときのは、 濡らしたメラミンスポンジで小口をこすってノリを溶かしてふき取ります。少し紙の小口がふやけるけど、描画には影響しません。
完全に乾かしたらクリップを外して…
ナイフなどで表紙をはがします。
ナイフをスキマに差し込みます
ワタシはナイフを使います。カッターは切れすぎて、思わぬところを切ってしまいます。カッターなら刃ではなく背を使う方がいいでしょう。
切り開いたところ…
次は、ノリづけしていない背表紙側をノリづけ、クリップで留めます。
そしてノリづけです。
始めに表紙も一緒にノリづけするのは…ノリを塗るとき、端の方だけど水彩紙の表面にノリがはみ出します。表紙も一緒にノリづけすれば、はみ出してもよごれるのは表紙だけ、水彩紙はよごれません。
ただ背表紙側のノリづけは、表紙でカバーできないので、ノリがはみ出さないように慎重に塗ります。
まとめ
ザックリと説明しましたが、分かりにくくてごめんなさい。実際、やってるところを見てもらう方が分かりやすい。
ま、この作業、めんどうと言えばめんどうだけど、こうやってハーフサイズのスケブを作ってます。
他にボードに水張りする…
ノリじゃなくマスキングテープでとめる…
などなど方法はあるけど、どの方法にするかは描く人のスタイルで決まることでしょうね。
こっちも見てね