☆ f の樹展、もう一つの物語
2021.11.3 treeoff-news19-epilogue
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☆ お題は…
最後のゲスト…
絵画グループに所属することもなくひとりで絵を描き、どこかの公募展に参加するほど画力に自信がなくてね、でも描くことが好きで一生懸命に描いて楽しんで描いて。
fの樹展に参加する…自分の絵を誰かに見てもらうことができる…夢のようだ、絶対、描きあげると心にきめたものの…
家族の介護が続き、コロナ禍で収入は激減するどころかとうとう職を失う。そして休日もなくほとんど朝から晩まで生計を立て直すため家族のためにと奔走する日々。
それでも描くことや fの樹展に参加することを心の支えにして毎日を乗り越えてきました。
新たに始めた仕事は手先を使い、仕事終わりには手先がしびれ満足に筆を持つことができません。そうしているうちに fの樹展の締め切りになりました。
ワタシの1番弟子、makicocoさん、今回、参加するつもりが出展できなかった最後のゲスト作家さんのことです。大阪からは日帰りでは難しい遠方で暮らしています。
絵を描く楽しみや fの樹展という目標がなければ、とっくに自分は潰れていたとmakiさんは言いました。
makiさんの作品が初日に間に合わなくても、会期中に絵が届けばワタシの作品と差しかえるつもりでした。最終日までに1日でも展示できたらと願ってました。
△ DMに名前が載ったとき、とても嬉しかったそうです
そして…
会期中に間に合わない、描くことができない、約束を守れなかったごめんなさい…とmakiさんから電話がかかってきました。
どれだけその電話をかけるのに勇気がいったでしょう。つらい電話をかけさせてしまいました。
描けなくなって〆切に間に合わなくて、つらい思いをさせるなら、makiさんに早くあきらめさせた方がよかったのでは? 心の支えだからと、最後まで信じて待つことがよけいにmakiさんを苦しめたのではないか?
今でもワタシの判断が良かったのかどうか迷います。
そんなワタシの思いを察して、自分から早く描けないことを言うべきだったと makiさんは言いました。
純粋で一所懸命で、思いやりのある1番弟子です。
いつか…
fの樹展で makiさんの絵が展示できるように、あるいはワタシの個展にゲスト参加できるように、今も遠く離れた地でがんばっています。
そして笑って一緒にスケッチする日がきっと来るよね。
間に合わなかったゲスト作家さんへ、ワタシは描き続けます。
あ、もちろんこの記事は makiさんの許可をとってます。本人は、自分はダメな弟子だと書いて欲しいと言ってましたが、そんなことないもんね。
f の樹 展
スペースふうら
参加作家
- イナさいとうさん
- いわチュンさん
- Atelier with mikiさん
- sakayuuさん
- ニコ
ゲスト作家
- カラフルアーティストMOCCHIさん
- 恐竜画家CANさん
- 京牟禮利栄さん
- sazaeさん
- はやしふみえさん
- makicocoさん
- 永江弘之さん
今の気持ち
fの樹展 2…企画するよ!
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